土間コンクリート  厚み はどれ位?

土間コンクリートとは?


土間コンクリートの基礎知識


駐車場などでよく取り入れられる舗装の一つに「土間コンクリート」があります。


土間コンクリートは耐久性に優れた人気の舗装です。家を建てる時やリフォームのタイミング等で、土間コンクリートの施工を検討される人も多いでしょう。実際の施工は業者に頼むケースがほとんどですが、不要なトラブルを避けるためにも土間コンクリートに関する最低限の知識を身につけておくと良いでしょう。


土間コンクリートとは砕石(クラッシャーラン)を地面に敷き込み転圧機などで締固めて、その上に生コンクリートを流し込んで作る床のことです。


土間コンクリートは床表面を平らにできる特徴があり、車や自転車が移動しやすくなります。また、車イスでの移動が楽になります。駐車場や駐輪場でよく用いられています。


土間コンクリートの構造


土間コンクリートは「地面・砕石層・コンクリート層」の3層構造となっています。重量に耐えられる強度をつけるために、コンクリート層の真ん中あたりに「ワイヤーメッシュ筋」を入れます。

土間コンクリートの厚み


厚みについては、砕石層が100mm・コンクリートの厚みが100mmの計200mmが一般的です。


土間コンクリート工事の費用単価の相場


土間コンクリート工事にかかる費用は「1㎡あたり8000円~

18000円」の範囲が相場です。

この金額は施工する材料、施工業者によって大きく変わります。


基本的に施工面積が広くなるほど全体の費用は上がりますが、1㎡あたりの単価は下がっていくと考えておきましょう。


よく聞かれる土間コンクリートの疑問


コンクリートとアスファルトの違いとは?


「コンクリートとアスファルトの違いがよくわからない」という人も多いでしょう。


コンクリートは

「砂利・砂・セメント・水」などを練り混ぜて作ります。


アスファルトは

「砂利・砂・瀝青材料(れきせいざいりょう)などを練り混ぜて作ります。


土間コンクリートの目地って何?なぜ必要?


土間コンクリートの「目地(めじ)」とは、コンクリートのひび割れ対策のために設けるすき間のことです。


コンクリートは耐久性に優れる反面、気温の変化によって膨張・伸縮を繰り返す特性があります。体積変化によってひび割れを起こしやすいというデメリットがあります。


そうしたひび割れを防ぐために、土間コンクリートには適度な間隔(約90mm)で目地を入れるのが一般的です。


土間コンクリートのひび割れの原因は?


コンクリート自体の持つ膨張・伸縮を繰り返す性質がひび割れの代表的な原因です。


それ以外には「地盤沈下」によってひび割れが発生する場合があります。


柔らかい地盤の上にコンクリート舗装を行うと、コンクリートの重みによって、地盤沈下が起こりひび割れにつながってしまいます。


土間コンクリートはDIYは可能なのか?


自分自身で土間コンクリートを施工したいと考えている人もいらっしゃると思います。土間コンクリートのDIYは可能かどうかという点で言えば可能です。


しかしながら初心者の人が施工するにはあまりにも労力がかかる作業であり、そのハードルも高いと言えます。


そもそも土間コンクリートを施工するには、生コン工場から生コンクリートを仕入れなければいけませんが、個人への販売は行っていない場合も少なくありません。綺麗に仕上げるには、熟練の技が必要です。プロに任せた方が安心です。



土間コンクリートはどんな所で使われているの?


土間コンクリートが使われる代表的な場所は駐車場・駐輪場・ガソリンスタンド等です。


耐久性に優れ、床を平らにできるメリットがあるので、土間コンクリートを用いることで車や自転車などのスムーズな出入りを可能にします。


駐車場以外にも、玄関アプローチや勝手口まわりにも土間コンクリートはよく使われています。


土間コンクリートにする事で、雨の日に土を踏んで靴やズボン等が汚れてしまうのを防げます。

また高齢のご家族がいる場合の移動も楽になるでしょう。


庭に生える雑草対策としても、庭まわりに土間コンクリートを施工する場合もあります。


土間コンクリートの施工~仕上げの流れ


①土を掘削・残土処分

掘った土や草木は、地域指定の処分場で適切に廃棄します。


②砕石(クラッシャーラン)を敷き詰めます。(100mm厚)

砕石をならしていく作業は「レーキ」という整地道具を用いて手作業で行います。



③転圧機等で固めます。



④型枠を設置します。

打設した生コンクリートが流れ出さないようにするためです。



⑤型枠にレベルを測り墨付けをします。(やり方)

コンクリートの高さ決めや・水勾配を取るためです。

水勾配とはコンクリートの上に雨が降った時などに水がたまらない様に、2~3%の勾配を取ることです。



⑥砕石の上にワイヤーメッシュ筋を敷きます。

これはコンクリートの強度を上げ、ひび割れを防止するためです。



⑦ワイヤーメッシュ筋のしたにスペーサー(ぴんころ)を設置します。

コンクリート層の厚さの真ん中位に入れます。


⑧生コンクリートの打設をします。

打設とは、設置した型枠の中に生コンクリートを流し込む作業のことです。ミキサー車を使用しますが、打設範囲が広い場合はポンプ車も使用します。


生コンクリートは時間経過と共にどんどん固まっていくため、打設作業は迅速かつ正確に行う必要があります。



⑨生コンクリートを均したあとコテで抑えます。

この作業は数回行います。コンクリートの上に水が出てきたらそのつど、コテ等で取り除きます。最後に金ゴテ等でコンクリートの表面を仕上げます。また、刷毛(はけ)引き仕上げなどをすることもあります。コンクリートの表面に刷毛目を入れて滑りにくくするためです。


⑩養生

生コンクリートが固まるまで日にちをおきます。

だいたい2~4日間かかります。(コンクリートの表面が硬化するまで) コンクリート全体が完全に固まるまでには1か月程の期間が必要です。


⑪型枠撤去・仕上げ・整地清掃

型枠を外して、バリなどを取ってきれいに仕上げます


以上が生コンクリートの打設の流れです。


生コンクリートの厚みはなにを基準に?


生コンクリートをオーダーするのに配合を決めます。


例えば「21-15-20N」と発注したとします。


21は呼び強度(セメントの配合量)数値が大きい程セメント含有量が多くなりますが、金額が高くなります。


15はスランプ値(セメントの柔らかさ)


スランプ試験でどのような品質が確認できるのでしょうか?

施工のしやすさ(作業性)

コンクリートの均質性


スランプ値の標準は18㎝以下です


スランプ値が過大になると、粗骨材の分離につながります。


20は砕石の大きさです。


Nはノーマル(普通)セメントのことです。


コンクリートの強度は配合で決まります。

しかしながら、土間コンクリートの場合は上に乗る、自動車の重さのみをカバーしておけば良いと思います。コンクリートの厚みが重要になります。総合的に考えて100mmが良いと思います。


但し、雑草対策や歩行用だけなら80mmでも十分です。


土間コンクリートの依頼はECOハウジング周南へ


今回は、土間コンクリートの厚みはどれ位?というテーマで書かせていただきました。一般の方で土間コンクリート工事についてよくご存知の方は少ないと思います。土間コンクリート工事について知っておきたいことを主に書かせていただきました。


土間コンクリート工事はDIYでも出来ない事はありませんが、プロに任せた方が安心です。


また、土間コンクリートの上にカーポートを設置される方も多くいらっしゃいます。その場合、DIYはさらに難しくなります。


エコハウジングは土間コンクリートを始めとした外構工事も得意にしております。土間コンクリートをお考えの方は、是非エコハウジング周南にご安心してお任せください。よろしくお願いいたします。