外構工事

外構工事とは一体何なのでしょうか?


建築工事において、建物以外の家の外回りの工事のことです。門・塀・玄関前のアプローチ・造園植栽・庭・ウッドデッキ・駐車場・舗装・側溝・排水工事などです。よく家の建設費用に含まれていると勘違いされる方もいらっしゃいます。


外構工事にいくら位かかるのでしょうか?



新築の場合、住宅メーカーなどから、家の建築費用の10%位、外構費用がかかるとよく言われます。でも、外構の金額は、建物の建築費用とは何の因果関係もありません。建設業者が、外構の金額を吊り上げる目的でそう言っているだけです。外構費用は外構の規模と材料代、人工代、諸費用等によって決まります。


外構の種類


①クローズ外構



住宅に沿って敷地の外周にフェンス等を設置するスタイルです。敷地の内側と外側を、はっきりと区切ることができます。外から敷地内の様子が見えにくいので、プライバシーを確保しやすいのが特徴です。また、塀やフェンスのおかげで、子供やペットが道路に飛び出したり、不審者が敷地に侵入したりする事を防ぎやすいというメリットもあります。塀・フェンスの素材やデザインを高級感のあるものにすると重厚な雰囲気の住宅を演出できるでしょう。その一方で視線を遮るクローズ外構は、閉塞感や圧迫感を抱きやすいので注意が必要です。

圧迫感を軽減するためにも、建物から敷地外まで十分なスペースのある住宅にお勧めです。また、外部から敷地内が見えにくいことで死角ができ、不審者の隠れ場所になる等、逆効果になる可能性もあります。このため塀やフェンスの高さを程々にしたり、センサー付きライトを設置したりして、防犯対策も必要です。どこからの目線を防ぎたいのかを考慮して、高さを決めれば良いと思います。クローズ外構費用は比較的に割高になる可能性があります。


②オープン外構


オープン外構は、建物の周りに塀やフェンスを設置しないスタイルです。設置したとしても、高さが低いタイプや目隠し機能があまりないタイプが多いです。門柱はあっても門扉がないなど、外構を少なくすることで、開かれた空間を作り出します。住んでいる人は開放的な雰囲気を味わえるため、敷地が狭い住宅にお勧めです。遮蔽物が無いことで周囲の景観に馴染んだ、明るい雰囲気を演出しやすいだけでなく、設置する構造物が少ないので費用や工期を抑えやすいというメリットもあります。但し、住宅の前を行き来する人や車から、家の中が見えやすくなる点には、注意が必要です。家を建てる前に、平日の昼夜や土曜・日曜の昼夜等、人通りや交通量を調べておいた方がいいでしょう。

プライバシーを確保するために、設計時に窓の位置を工夫したり、窓に目隠し用のフィルムを貼ったりするのも良いでしょう。また、敷地内に不審者などが侵入しやすいので、防犯対策も念入りに考える必要があります。

オープン外構の費用は、クローズやセミクローズより比較的に安価になります。


セミクローズ外構



セミクローズ外構はクローズ外構とオープン外構の中間に位置するスタイルです。クローズ外構とオープン外構の良さを併せ持っており、プライバシーの確保と適度な開放感の両方を実現できます。一部分だけ塀やフェンスを設置したり、高さを抑えたりする事で適度な開放的な空間を創り出すことができます。

セミクローズの費用はクローズよりも安く、オープン外構よりも高価になる傾向があります。


それでは、各々の設備を考えてみましょう。



門は家の顔とも言える外構です。和風か洋風か和洋折衷にするか、各々の感性で決めましょう。重厚にするのか、オシャレな造りにするか等です。年月が経った時にどうなるのかも考えて決めればいいでしょう。レンガをを使う時は下の方にするのが良いでしょう。上だと雨だれがつきやすいからです。


塀やフェンス




アルミ製にするか、木製にするか、はたまた樹木にするか? 各々の特性を考慮して決めればいいと思います。但し、樹木で敷地の外周を囲むのはやめた方がいいと思います。常緑樹か落葉樹かによっても変わってきますが、隣の敷地内に落ち葉が入り、ご迷惑をお掛けする場合があります。また手入れが大変です。高さをどれ位にするか、目隠しフェンスにするか、しないか?敷地内からの景色を楽しむのも良いですが、外からの目線も考えると良いでしょう。


アプローチ



アプローチを造るメリットはポーチタイルがいつでも綺麗な事です。土のままだと、晴れでもポーチが砂だらけになることがあります。土より砂利・人工芝が良いでしょう。更にいいのが土間コンクリートやコンクリート平板・インターロッキングブロック(小さい平板)です。また斜面の場合は、人工芝等は滑る(特に雨の日)ことがあるので、気を付けましょう。アプローチを曲線にする場合は、短い曲線より大きく緩やかな曲線の方が良いでしょう。


玄関まわり



法面芝生はお勧めしません。土止めを造って、広い場所を多くするのが良いでしょう。


駐車場



屋根を付けるか、屋根なしにするかは予算次第なので、どちらがいいとは一概には言えません。屋根を付ける場合は、雨の日、駐車場から家の玄関まで雨に濡れずに行けるようにした方が良いと思います。


ウッドデッキ



ウッドデッキは何となく造る方が多いです。何の目的で使うのか・今必要があるのかを考えましょう。子供の成長につれて使用しなくなる場合もあります。

あちこちで朽ちたウッドデッキを見ることも多いです。

新築の時に造らなくても、いつでも造るこができます。


DIY



最近ではDIYを楽しむ人が増えていますが、DIYを楽しむスペースを限定する必要があると思います。いつかしようと思いながら中途半端に投げ出している方も多くいらっしゃいます。


まとめ



新築の場合は、建物の配置以外は、まっさらな状態で計画をスタートします。したがって、これがしたいという要望はあっても、外構にこんな不満点がある、というネガティブな感情は少ないものです。ポジティブな側面だけでなく、こうなると嫌というネガティブな側面も気にすると、使い勝手の良い外構になります。まず最初に、クローズ外構にするのか、オープン外構にするのか、はたまた、セミクローズ外構にするのかを決めます。その後、どんな設備が今必要なのかを考えて、外構の図面を作成してもらえば良いと思います。外構工事でハウスメーカーや工務店に頼むと、手間がかからず楽ではありますが、建築会社は施工管理という名目で利益を取りますが、その額がかなり高額です。下請けの外構業者に直接依頼すれば、100万円で出来たはずの工事が建設会社を経由すると150万円以上までに膨れ上がってしまう事もあります。正しい知識や豊かな経験をもとに、お客様の立場になって熱心に取り組んでくれる施工業者に依頼するようにしましょう。


この記事で紹介したことを参考にしてくだされば幸いです。


外構工事は是非当社にご相談ください。


エコハウジング周南

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