外壁塗装の塗料について ラジカル制御型の塗料について
塗料の仕組み
塗料は、大きく分けて「顔料」という色の元と「樹脂」という耐久性を持たせるものがあります。それに加えて添加剤のような樹脂の補助をするものでできています。
塗料=顔料✙樹脂✙添加剤
ではラジカルとはどのようなものなのでしょうか。ラジカルとは、非常に不安定な原子や分子を指します。不安定なため、他の物質と反応しやすいです。
顔料の中に、酸化チタンというものが入っています。この酸化チタンは白の顔料として使われています。酸化チタンに酸素や紫外線が当たることにより、発生する劣化因子を「ラジカル」と言います。酸化チタンから発生したラジカルは、菌やウイルスをはじめ、植物の葉や二酸化炭素までも分解します。無機物には反応しません。
このラジカルが塗膜の劣化や塗膜の破壊を促進させると言われています。
ラジカル制御型塗料は、酸化チタンが含まれる塗料の最大の欠点である塗膜劣化を抑えた最先端の塗料です。
ラジカル制御型塗料は、チョーキング現象を止める!
ラジカルは塗膜の劣化や破壊を促進させます。このラジカルが発生することで、外壁に起こる現象がチョーキングです。チョーキングとは数年経ったお家の壁を触ると、白い粉(白くない場合もあります)が付きます。この事をチョーキングと言います。このチョーキングは塗膜劣化のサインです。塗膜が劣化すると防水機能が失われて、壁に雨が染み込んでいきます。壁の内部に水が入ると(サイディングやボード)の壁なら、壁本体が傷んでいきます。(ボード自体には防水能力がありません)そのままにしておくと、防水シートも傷つき基礎にも水が回って、気付いた時には基礎から直さないといけなくなる場合もあります。
ラジカル制御型塗料は、このチョーキングを起こしにくくする塗料として開発されました。
ラジカル制御型塗料とは?
ラジカル制御型塗料は、酸化チタンに特殊コーティング(高耐候酸化チタン)して、ラジカルを発生させないようにするものです。ラジカルは酸化チタンに酸素や紫外線が当たることで発生します。ですから、酸化チタンに紫外線が直接当たらないようにコーティングしています。
また、HALS(ハルス)というものを塗料に入れています。ハルスは光安定剤とも言いますが、これを塗料に入れることで、紫外線を捕まえます。(光安定剤は発生したラジカルの発散を抑える効果があります。)
ラジカル塗料はこの二つの成分の働きにより、劣化しにくく耐候性の高い塗膜を形成することが可能になりました。
まとめ
弊社がお勧めしている塗料はラジカル制御型の塗料になります。同じ樹脂でも耐用年数が長く、金額もあまり変わりません。ラジカル制御型シリコン塗料で耐用年数は約15年です。いいものを、適正価格で施工させていただいております。今なら、足場代半額キャンペーンも実施させていただいております。