サイディング壁とは?
サイディング壁とは、家の外壁用のパネル型外壁材の一種です。工場でサイディングボードを作り、壁に沿って貼り合わせ、つなぎ目をコーキングでしっかりと埋めて外壁を作ります。レンガ調や木目調などのサイディングボードもあり、比較的低価格でデザインを自由に変えられることや、工期も短くすみ、耐熱性や耐久性に優れているのが人気の理由です。
サイディングとモルタル(塗り壁)の違い
最大の違いは、工事の方法です。モルタルを使った工事は、壁の表面を手作業で塗っていきます。サイディングは板を外壁に沿って貼り合わせていく工事です。モルタル壁のメリットは、見た目の高級感です。モルタル外壁は重厚で味わいのある仕上がりになります。サイディングより汚れや色あせに強いと言われています。しかし、職人が手作業で仕上げていくため、施工時間もかかり、費用もかかります。一方、サイディング材は、元々工場で作られた壁材を貼り合わせる工事が主なので、工期も短く、価格を抑えられます。さらに、豊富なデザインのラインアップが揃っているため、家の外観をガラリと変えることもできます。ただし、ボードの継ぎ目に施したコーキングは経年劣化してしまうので、工事後10年を目安に、定期的なメンテナンスが必要です。
サイディング材の種類と特徴
サイディングの種類は4種類あります。それぞれ素材や特徴が異なります。
①窯業系サイディング
②金属系サイディング
ガルバリウム
③樹脂系サイディング
④木質系サイディング の4種類です。
①窯業系サイディングについてご説明します。
一般的には、サイディングボードと言えば窯業系サイディングボードのことを指します。何故なら、窯業系サイディングはサイディングボード全体の7割を占めているからです。普及した大きな理由としては、木目調、レンガ調、ストーン調、タイル柄、ボーダー柄などの様々なデザインを有していることが挙げられます。色や柄のバリエーションが多い事で、家をきれいに見せたい方や落ち着いた感じが良い方、珍しい模様が良い方など、様々なお客様の要望に応えられるため、窯業系サイディングが多く使われています。
窯業系サイディングの主な原材料としては、セメントに木質繊維を混ぜ合わせたものになります。
窯業系サイディングのメリット
*初期費用が比較的安い。
*色柄のバリエーションが多い。
*施工が簡単で工期が短い。
*機能性が総合的に優れている。
*対応業者が多い。などが挙げられます。
窯業系サイディングのデメリット
*メンテナンスの周期が早い。(10年に1回程度)
*防水機能が無い。
*熱を吸収しやすい。などが挙げられます。
②金属系サイディングについてご説明します。
金属系サイディングはその名の通り金属を原材料としたボードでモダンなデザインにできることが特徴として挙げられます。金属系サイディングの原材料としては、溶融亜鉛メッキ鋼板・ガルバリウム鋼板・アルミニウム合金・ステンレス鋼板などが挙げられます。
金属系サイディングのメリット
*断熱性・耐久性が高い。
*ひび割れや凍害に強い。
*重量が軽い。(建物に負担がかかりにくい)
*防音性が高い。
金属系サイディングのデメリット
*急激な温度変化や衝撃に弱い。
*塩害やサビに弱い。
*傷がつきやすい。
③樹脂系サイディングについてご説明します。
樹脂系サイディングの一番の特徴は、非常に優れた耐久性と非常に長い耐用年数です。アメリカで主流のサイディングで、日本ではまだ使用されている件数が少ないのが現状です。(シェア率約2%)樹脂系サイディングの主な原材料は塩化ビニル樹脂です。
樹脂系サイディングのメリット
*耐久性・耐候性・耐冷害性・耐塩害性に優れている。
*コーキングがないことから、コーキング補修の必要がない。
*施工がしやすい。
*窯業系サイディングの10分の1の軽さなので、建物に負担をかけにくい。
樹脂系サイディングのデメリット
*単色でバリエーションが少ない。
*国内で扱える業者が少ない。
*遮音性が低い。
④木質性サイディングについてご説明します。
木質性サイディングは無垢の木材(丸太から切り出した自然な状態のままの木材)を使用したログハウスのようなデザインになる外壁材です。
木質性サイディングのメリット
*自然で高級感があり、温かみのあるデザイン。
*色あいによって仕上がりのイメージを変えられる。
*断熱性が高く、熱を吸収しにくい。
*世界にひとつしかないデザインになる。
木質性サイディングのデメリット
*劣化しやすい。
*水や火に弱い。
*費用が高い。
*施工できる業者が少ない。
サイディングの主な劣化症状とは?
①色あせ
劣化の内容としては、塗装をした時の色よりも色があせて見える劣化症状のことを指します。
色あせが見られるということは塗膜が劣化してきているということで、放置していると更にひどい劣化症状を引き起こす危険性があります。色あせ程度の劣化症状であれば、塗装工事だけで十分対応することができますが、劣化が進むとサイディングボードの張り替え等、塗装だけでは対応しきれなくなってしまいます。メンテナンス費用が高額になる前に、色あせの段階で外壁塗装を検討されることをお勧めします。
②チョーキング現象
チョーキングは、外壁の塗膜が紫外線や酸性雨等によって劣化した結果、顔料が外壁材の表面に浮き出てくる事で生じます。チョーキングが発生していると、塗装の時期であるといえるので、一度業者の人に外壁診断を依頼する事をお勧めします。
③塗膜のはがれ
塗膜のはがれはチョーキングを放置したり、サイディングボードに雨水が染み込んだりする事で塗膜がはがれる劣化症状のことを指します。塗膜がはがれた部分は外壁の保護機能がなくなり、放置していると雨水が侵入する事で建築材そのものが劣化してしまいます。この劣化症状が見られた場合は、建物内部にまで劣化が広がってメンテナンス費用が高額になってしまう前に、塗装を行うことを強くお勧めします。
④サイディングの反り・浮き
経年劣化によって、雨水の吸収と乾燥を繰り返すことでボードが反ったり浮いたりしてしまう現象です。反りや浮きが生じる仕組みとしては、濡れた外壁が太陽に当たる面から乾いてしまう為です。軽度の反りや浮きであればビスを打ち込んで修繕することが可能ですが、程度がひどい場合は一部張り替えが必要になります。張り替えをする場合は、ビスを打ち込んで対応する場合に比べて費用がかなり掛かってしまいます。
⑤ひび割れ・欠け
ひび割れ
外壁のサイディング壁がひび割れを起こしたり、一部が欠落してしまったりする劣化症状のことです。ひび割れや欠けが起こる仕組みは、サイディングの反りや浮きとほとんど同じで、サイディングボードが雨水を吸収したり乾燥したりを繰り返すことで歪みが生じ、ひび割れや欠けが起こってしまいます。ひび割れや欠けは、サイディングを固定している釘周りや窓のサッシ周り等で特に起こりやすくなっています。ひび割れや欠けを放置したままにしていると、そのすき間から雨水が侵入してしまい雨漏りの原因となります。ひび割れや欠けが起こった場合は、パテやコーキングですき間を埋めて塗装する事で解消します。
⑥カビ・コケ・藻
カビ・コケ・藻の発生の原因は、塗膜が劣化してサイディング壁が水分を含むようになり、その環境を好むカビやコケの胞子が繫殖するためです。特に日当たりが悪い北面や、そばに川や田んぼがあって湿気の多い環境などで、カビやコケが発生しやすくなります。この場合、高圧洗浄でカビやコケを落としてから塗装する事で解消します。
⑦コーキング(シーリング)(目地)
コーキングは、外壁材と外壁材の間にあるゴム状の目地のことです。また窓回りにもあります。通常は触ると弾力があり、地震などの衝撃を吸収する緩衝材の役割をしています。しかし劣化すると硬くなったり、外壁材との間にすき間があいたりして、緩衝材の役割を果たさなくなってしまいます。すき間があくとそのすき間から雨水が侵入して、サイディングボード自体が水分を吸収してしまいます。更にそれが進むと、中にある防水シートを劣化させて雨漏りの原因となります。
以上⑦つが、主なサイディングボードの劣化症状です。
外壁塗装の費用相場
サイディング外壁の大まかな塗装費用は、30坪の家の場合70万円~120万円です。外壁塗装の工事費用は、基本的には外壁材によって大きく変わる事はありません。塗料の種類や家の大きさなどで異なります。
塗装費用の内訳
塗料の材料代✙職人の人件費✙塗装店の利益✙足場代等の諸経費=塗装費用です。
おわりに
今回は外壁の中でも使用されることが多いサイディングの塗装についてご説明させていただきました。お家は人生の中でも大切なものです。家族などの想い出が一杯詰まった場所です。苦労してお家を手にされた方も多くいらっしゃると思います。そのお家を長く安心してお住まい頂くには、定期的な外壁塗装が必要不可欠です。お家は新築から少しずつ日々劣化していきます。気がついた時には塗り替えだけでは、どうにもならないことがあります。そうなる前の外壁塗装をお勧めしています。特に、木目調やレンガ調の外壁などは築5年から10年の間にクリア塗装をすることを特にお勧めしています。(透明な塗料です。)当社ではラジカル制御型のシリコン塗料やフッ素塗料など有名メーカーの塗料を使用しています。
また、いくら塗料が良くても塗装する職人によって仕上がりが違ってきます。当社では、職人歴30年以上のベテラン職人が心を込めて塗装させていただいております。施工させていただいた方々にお喜びいただいております。また、月先着2名様には、足場代を無料にするキャンペーンを実施中です。是非、この機会に当社で塗装工事をお考えください。お見積りは無料です。塗料、工法、金額など全てお気に入って頂ければ幸いです。